2012年09月13日

僕的考察 1

僕的考察 1

ちょっと趣を変えてフリーとディスタンスにスポットをあて、僕的に考察してみました
もともとディスタンスプレーヤーを夢見てドッグライフを送るようになり、CONNIEを迎えて嫌々(泣く泣く?)フリースタイルに挑戦した経歴から、
ある意味両方の立場がよく解ります

フリースタイルとディスタンス、日本ではこのような区分けがはっきりされているように思いませんか?
もともとアメリカでディスクドッグが始まり、その始まりはフリースタイルだったはずです
アメリカ、いや世界各国で「ディスクドッグに熱中してます」なんて言うと「トリック見せてくれ」なんて言われるに違いありません
外国の競技会の事情はあまりわかりませんが、フリースタイルとディスタンスを日本のように分けて考えるのではなく、ディスクドッグ 
イコール フリースタイルといった認識のようです

1980年代にこのドッグスポーツがアメリカより紹介され、日本の先人たちによりすぐさま競技化されました
今と違い、まだまだディスクドッグの情報も乏しく、動画も手に入りにくい時代だったので写真を見てトリックを研究していたそうです
そんな状態ですからフリースタイルの競技会などエントリーがたくさん集まるはずもありません
そこで、初心者でも十分楽しむことのできるディスタンスを主軸に持っていくことで凄い勢いでこのスポーツが広まっていったようです

そんな流れを引きずってか?未だフリースタイルの愛好者は飛躍的に増えているようにも思えません
どうしてでしょうねぇ~?

そこで僕なりにその理由を考えてみました
①難しい ②めんどくさい ③はずかしい ④教えてくれる人がまわりにいない ⑤ディスタンスがくずれる
ざっとこんな感じでしょうか?

では、ひとつずつ検証してみましょう
①難しい 
 ですが、見ていると多くの人達は犬の事を無視してしまい、自分のやりたい事からやろうとしてしまいます
 人間側にスキルが備わっていないうちに難易度の高いトリックを試した結果、犬達に負荷をかけてしまった
 すぐに答えを出そうと思ってしまうあまりにうまくいかない上、犬との信頼関係さえ崩れてしまう、ある意味最悪のパターンです
 決して、フリースタイルは難しいことはありません 確かに難しいトリックはたくさんありますが簡単なことからチャレンジしていけばいいんです 
 今、ボルティングが出来なくてもいいじゃないですか 「出来る事から少しずつ」は、ドッグトレーニングの基本です
 少しずつ技のレパートリーが増えて行き、将来必ずルーティーンも作れるようになります

②めんどくさい
 これはわかる気がします(笑)
 いろんなめんどくささがありますが、まず服が汚れます(大笑)
 ある程度計画性をもって取り組む必要があります
 やってる人達がどことなくストイックで近寄りがたい雰囲気があります
 フリースタイルな人達ってやたらと横文字連発していてめんどくさい
 
 いやいや、本当にめんどくさいですねぇ
 でもですね、少しずついろんな事が出来るようになるとめんどくささなんて吹っ飛びますよ
 いや本当です!
 犬と複数の言葉でやり取りが出来るようになるともはや相手は犬ではなく同類です
 こんなこと言ったらディスタンスな人達に叱られるかましれませんが、この感覚はディスタンスだけやってる人達にはわかりずらいと思います
 めんどくさがらずに是非出来る事からやってみようじゃありませんか
 競技会に出るためとかそんなんじゃなくて、普段の遊びやコミュニケーションのひとつとして取り入れてみるといいんじゃないでしょうか

③はずかしい
 これも良くわかりますよ
 実は僕も以前は思っていました
 余程ナルシーじゃないと人前であんな事出来ないよな~なんて感じに思った事があります(笑)
 まして今はやりのドッグダンスのトリックなんかどんな顔してやったらいいんだろ~ってな感じもありました
 
 流石に未だダンスの要素を取り入れることは出来ませんが、これも不思議なもので真剣に取り組んでいくと恥ずかしさも吹っ飛んで行きます
 僕の場合、どちらかと言うと「恥かいてなんぼ」って世界になってしまいました
 それよりも、あの技が決まったらウケルかなとか真逆の発想に変わっていったように思います

④教えてくれる人が周りにいない
 これは仕方ありませんね
 第一に取り組んでる人が絶対数少ないんですから
 まずは人に頼らないで自分一人で取り組むのがベスト
 自分で考え抜いて身に付いたものって大きいのです
 ひとつのトリックを犬に教えていく時、基本となるやり方以外にたくさんのやり方、犬と自分に合ったやり方があります
 それが成功であろうが失敗であろうが間違いなくその人の経験になります
 そしてどうしても行き詰って困った時に、上手な人に競技会なんかで質問してみるといいと思います
 自分で経験した上での質問なので質問の意図もはっきり伝わり解決の糸口も見えてくるかもしれません  
 
⑤ディスタンスがくずれる
 先日の競技会で聞いた話です
 いやいや以前からこのような風潮がありました
 フリーをするとディスタンスに悪影響が及ぶ???
 まったくありえない話です(笑)
 フリーをする人の中にこのような発言をする人はまずいないでしょう
 困るのは、こういった風評被害です
 どなたが発したとかは問題のないことですが、その人がディスタンスのトッププレーヤーだったりすると影響力が大きくそれが定説になってしまうので
 問題です
 ただし、レトリーブが曖昧な時に複数のディスクをバンバンと投げてしまうとレトリーブの精度に欠けディスタンスがうまくいかなくなってしまう危険性は
 十分あります
 
 冷静に考えてみましょう
 ディスクドッグの基本はレトリーブ(持来)です
 ディスタンスもフリーもここを基本動作として教えていくことになります
 フリーは更に複数のディスクを使って様々な体勢でのキャッチやキャッチ後のディスクの処理(持ち帰るのか、その場にドロップするのか)を教えて
 いくことになります 
 言わば、ディスタンスはフリースタイルのトリックの一つなんです
 その一つのトリックだけをクローズアップさせて出来たのがディスタンス競技だと思いませんか?
 だから心配はいりません
 
 逆の場合のはよく見かけます
 1枚のディスクでしか遊んだ経験ない犬の中には複数のディスクを拒否し、1枚に拘ってしまうといった例です
 このような場合、少し時間が掛かるかもしれませんが少しずつ慣らしていけばなんとかなります
 実際、ここを克服したチームがken.styleにいます

 
 ここまで散々フリースタイルをお薦めする記事を書いてきましたが最終的には愛犬がどっちに向いているかが重要です
 俊敏で、どの方向にも瞬時に対応できるような犬はフリー向きだし、直線的な動きが得意な犬はディスタンス向きだと言えます
 ディスタンスな人達ってほぼディスタンスしかしないし、フリースタイルな人達もフリースタイルしか考えていない気がしません?
 犬の個性で決めたらどうでしょう 
 そして、われわれ飼い主がどちらも出来るようにフリーとディスタンス、両方のスキルを磨いておいて犬のいいとこ伸ばしていきませんか?
 
 
 


同じカテゴリー(うんちく)の記事画像
ディスク考察
リーダーシップ
逆教法!?
DISC DOG LIBRARY
同じカテゴリー(うんちく)の記事
 ディスク考察 (2012-06-20 23:32)
 リーダーシップ (2011-11-12 19:13)
 逆教法!? (2011-08-10 18:49)
 松風レトリーブ (2011-07-24 17:55)
 DISC DOG LIBRARY (2011-06-03 23:06)

Posted by ケン・スタイル at 08:25│Comments(0)うんちく
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。