セルフジャッジ

ケン・スタイル

2010年09月01日 21:48

ディスクドッグには、多くのセルフジャッジが求められます。
競技会の出場するカテゴリーなどがいい例で、クラス分けされた各カテゴリーのエントリーは参加者によって選択することが出来ます。
より上のクラスへ挑戦して不甲斐ない結果を出してしまったプレーヤーには、思わずエールを送りたくなりますが、その反対のケースを目にした時には何とも寂しい気持ちになってしまいます。
その人のモラルさえ問われてしまいます。

そして、今年は記録的な猛暑。
戦後、観測史上最高の暑さだそうです。
あろうことか、もう9月だというのに35度以上の猛暑日はまだ続きそうです。
一日の最低気温が27度。
考えられない暑さです。
私の場合、愛犬のトレーニングも朝の6時頃、もしくは午後7時頃の時間。頻度は週一回程度です。
我が家は夏は冬眠です。(なんかおかしい)
朝は、まだましですが夜は正直暑いです。
ここでも、セルフジャッジが求められます。
犬とたくさん練習しないとキャッチが出来なくなったらどうしようとか、とかく人間の方が不安になってしまうものです。
しかし、そんなことは心配しなくても大丈夫です!
むしろ逆の心配のほうが深刻だとは思いませんか?
犬の健康的側面から見てもそうですし、ディスクイコール暑くて辛いものって結び付けて考える可能性も十分ありえる話です。
どうしても運動させたいのだったら、川遊びがやっぱりこの季節には最高です。
冬以降の走りにはいい影響が出るでしょう。
犬は本来、夏の季節は体力を温存する時です。
食事の量も控えめにして、とにかく体力を使わないように努めます。
仕事中に炎天下の中、愛犬?を散歩させている人を見かけますが思わず軽蔑の眼差しになってしまいます。

基本的にドッグスポーツは、この季節オフシーズンがセオリー。
事実、8月の競技会を中止にした団体もありますし、9月の競技会を暑さのため見合わせている団体もあります。
商業的意味合いから考えると苦渋の選択だと思いますが、参加する立場からするとその配慮には感服するばかりです。
しかし、本来参加する側が考えないといけない事なのです。
とかく夏の競技会は待ち時間の犬の管理に終始してしまいますが、それは車中で管理してエアコンを入れておけば解決出来る話です。
問題は、競技の最中にあるのではないでしょうか?
30度を超える炎天下で、それに増して犬達は激しい運動により体内からも熱がこもります。
人と違い汗腺のない犬達の体温の調整機能はパットと舌のみです。
ディスクを口でくわえて持って帰って来る時には、舌も十分にその機能を果たせずにいると思われます。
これでは事故が起こらないのが不思議なくらいです。
人に依存して生きて行くしかない犬達の一生を背負う私たちのセルフジャッジに全てが掛かっているといえます。