ディスクドッグのうんちく その1
ディスクドッグ? まだまだ知名度低いですよね。
フリスビードッグ?ああ、それなら知ってるよ。フリスビーを追いかける犬のことでしょ。
ってな感じではないでしょうか?
フリスビーというのは、ワムオー社というアメリカのフライングディスクメーカーの商品名。
車に例えるとトヨタのハイエース、といった感じでしょうか。素材や大きさ、形状など犬用に開発されたアイテム。
1980年の中頃に、日本で初めてフリスビーを追いかける犬をフリスビードッグとして紹介されたのをきっかけにフリスビードッグという呼称が一般的になったようです。
私たちkenstyleで使用しているいるのも実はこのフリスビー。ちなみにホームセンターなどでペットのおもちゃコーナーに陳列されているのがヒーロー社のフライングディスクでA.W.I公認のれっきとした競技用のディスクです。
それなら、kenstyleはフリスビードッグでいいんじゃないの?という疑問が出てきますよね。
でもkenstyleはディスクドッグチームです。なぜなら、私たちの愛犬は、フリスビーだけを追いかけるではなく犬用のフライングディスク全てに反応し、それを最高の喜びとしてとらえているからです。
では、なぜディスクドッグ達はそんなに必死になってディスクを追いかけるのでしょうか?
おいしい食べ物ならわかるけどって思いませんか?
犬ってとっても遊び好きな生き物なんです。ごはんとディスクをてんびんにかけて、ディスクを選ぶ犬は少なくありません。うちのterry君ぐらいかな?ごはんを選ぶのは。
しかし、いくら遊び好きといっても、生まれながらにディスクドッグなんていう訳では当然ないのです。
まず、ディスクに興味をもってもらわない限り、次の一歩が踏み出せません。そこで、試行錯誤しながら好きになってもらうことに全力を投じます。
私が始めた頃は、ディスクをごはんの食器として使ったりするのが定説だったりとか、今考えると結構笑えるようなことも真剣にやったりしていました。大事なことは「お勉強的」な雰囲気にならない事ですね。そうしないとディスクが遊びでなく仕事になってしまいます。仕事で何が悪いの?という疑問も生まれてきますが、ディスクが大好きでないと犬は空中に浮いたディスクをキャッチしようとしないのです。
一生懸命にディスクを追いかける犬達の姿は、自信と喜びに満ちあふれています。
人「獲りやすいの投げるから、あとは頼むよ」犬「わかった、あとは任せて!」なんてやり取りがあってるんですよ。これがコミュニケーションなんですね。
失敗する時はほとんどの場合、その原因は人間側にあります。それがスローイングだったり、ドッグコントロールだったり。
競技会なんかに行くと、心ない人達は、そこで犬を責めたりしています。犬たちは、決して人を責めたりはしないのに。競技会というものを勝敗としての側面にこだわりすぎた結果陥ったことなのでしょう。犬はディスクを楽しむための道具ではないのです。そんな人は自分一人でするゴルフとか空手とかそういうのをやったらいいのになんて思ってしまいます。犬を付き合わせないでくれ。なんてね。
ごく少数の人ですよ。誤解しないで下さいね。基本的にディスクドッグの愛好者は愛犬家ですから。というか犬ばかですから。
by kenBOSS